【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
▼憂鬱な時間
「零~…暇だわ……」
とある平日。
また学校に行きづらくなった私は、枕に突っ伏していた。
なんにもない。つまらない。
でも、学校も嫌。
「零ってば~~っ!」
応答がないため、もう一度大きな声で呼ぶ。
バタバタとベッドに足を打ちつけて八つ当たりをする。
すぐ来なさいよ……まったく。
「何でしょうか?」
零は2回目に呼んだ10秒後に姿を現した。
……遅い。遅すぎる。
「遅いわ。もっと早く来て!」
がばっと起き上がれば跪くようアイコンタクトを送る。
すっとスマートに、私の前に跪いた零。
睫毛がゆっくりと伏せられる。
「申し訳ございません」
そして零は深々と頭を下げた。