【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「白と黄色の花柄のパンツが、此処から丸見えでございます。全く、はしたないお嬢様だ」
「な……ッ!?」
慌てて隠すように、零の頭から足を離した。
もう、もう、もう!!!
なんでこんな時に、ワンピースパジャマなのよ!
「ふ、お嬢様が私に勝とうなんて100年早い」
にっこりと、厭味ったらしい笑み。
人を小馬鹿にしたように上がる口角。
「っこの、極悪執事ーっ!!」
行きどころのない怒りを、ベッドに置かれた枕やぬいぐるみを零に投げつけることによって発散させる。
軽々とキャッチしてしまう零も憎たらしい。
本当、性格悪すぎるわ。
絶対楽しんでる。
「ところで、何の御用です?」
投げるものが無くなって、俯く私に優しく甘い声で問う零。
ぬいぐるみたちを元の場所に戻している零を見ていたら、暇だったことを思い出した。