【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「私、暇なのよね。相手しなさい」
「仰せのままに。どのようなことをお望みでしょうか?」
にんまりといやらしく孤を描いた口元。
細められた切れ長の目。
嗚呼、いやらしい顔。
…じゃなくてっ!
今は暇つぶしよ、暇つぶし!
「そうね……」
「漫画などお読みになられたらどうでしょう?」
考え込む私に、零の提案。
あっ! 漫画ね!
そういえば、読まないままカバンに入れっぱなしのがあるわ。
……ん? ちょっと待って。
「何で、零が漫画のこと知ってるのよ」
カバンに入ったままじゃ知ってるはずないわよね…?
この家には漫画なんてもの1冊も置かれていないし、買った覚えもない。
……っまさか!!!?
「零ってば、勝手に私のカバンの中…見たのね?」