【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
「エッチってどんなものなのかしら」
零は少し目を見開いた。
見慣れない表情に、私までビックリする。
そんなに、可笑しいことだった?
「そんな破廉恥なお言葉。謹んだほうがよろしいですよ」
そして、またいつものような余裕のある妖艶な笑み。
何なのよ、さっきまで私は特別みたいなこと言ってたくせに!
あの表紙ほど破廉恥なものはないわ!
「だって、気になるんだもの。教えてくれたっていいじゃない」
むっと頬を膨らませ、上目を使いながら零を見つめる。
みんなやってるって書いてあったわ。
私、そんな言葉もやっと今知ったし、遅れてるじゃない。
「それなら、やってみます?」