【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
▼純粋な恋心
どうして、そんなこと…言うの?
私がまだ子供だから?
こんなことをする大切な人がいるから?
ねぇ、零。
どうして??
胸の痛みをかき消せば、零の広い肩をぎゅっと掴む。
零の黒い髪がふわりと揺れた。
部屋に入る日差しが、キラキラと零に輝きを与えている。
「零、どうして? 好きな人がいるから…なの?」
ねぇ、零。私、苦しい。
すっごく苦しいの。
零が他の人とこんなことしてるって、私には出来ないって。
そう思うとすごく苦しい。
黙ったまま俯く零に溢れ出す言葉を続けた。
「私には絶対服従でしょ?」
なんでこんなに苦しいのかな?
なんで涙が止まらないの…