【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。
でも、どんなものが欲しいのかしら。
男の人って…
分からないわ。
ぽりぽりとポッキーを頬張るレイが目に入る。
「ねぇ? レイ……」
「ん? もっと欲しい?」
レイは首をかしげながら、3本差し出してきた。
ふるふると首を振って断り、目線をそらしながら言う。
「あの……明日、買い物に付き合ってくれない? 一緒に選んで欲しいものがあるの」
レイなら、私よりは男のことを知っているだろう。
あんな漫画も描いてることだし、他に頼める人なんて……いないし。
「えっ!? あたしとっ!?」
口からボロボロとこぼれるポッキーの食べかす。
目はキラキラといつも以上に輝いている。
そんな子供みたいな彼女を見ていたら、思わず笑ってしまった。