告白
「ハァ…ハァ…」
3階にある図書室まで一気に走った。
久しぶりに走ったせいで息があがってしまう。
「ハァ……」
先生が結婚する。
うそ
なんで
どうして
信じたくない――…
誰もいないひっそりとした図書室。
私はこの場所が好きだった。
この窓際の席に座って本を読むのが好きだった。
この窓から見える先生が…―――
『ガラガラッ』
図書室の扉の開く音がして我にかえる。
珍しいな、誰かくるなんて…
涙が出る前でよかった。。
「――篠田?」