LeD LiNK
「僕は・・・僕はっ!みんなを、仲間を・・・あの災害で!!奪われたんだよ!!」
「・・・御琴、お前・・・」
「なんで!どうして守れなかったんだろ・・・っ!!小此木先輩は、それを予想してた人もいたって言っていたのに・・・」
仕方ない。
だって、僕はそんなことに興味を持てていなかったから。
でも・・・。
大切なものをたったの一瞬で奪われた。そんなの、許せるわけがないだろ・・・!!
「悔しいよ・・・。僕には何一つ出来なかった。なんでこうなったのかすら、本当に分からないんだ・・・」
僕が泣いていると気づいたのは、このときだった。
声も震えていて、視界もぼやけて、世界が歪んで見えた。
・・・あぁ、そうか。
この世界は、狂ってる。
こんなに傷ついた梁瀬がいて。
意識が戻らないままの梁瀬の弟がいて。
なにもかも奪われた人たちがいて。
仲間を失った僕と美月がいて。
「なぁ、教えてよ・・・。僕は、どうしたらよかったの?優くんは、どうやったら無事でいられた?わかんない・・・わけがわからないよ・・・」
ポタポタと落ちる涙には、憎悪しか込み上げてこない。
どうしてこうなってしまったのか。
僕にだって・・・。
「だったら、私が教えてあげるわ」
「「!?」」
そこに立っていたのは・・・。
懐かしい、懐かしすぎる少女の姿。
「あなたたちを私が未来へ案内してあげる。この先、とめどなく続く悲劇を断ち切るために」
彼女は―・・・
僕の幼馴染で、災害を生き延びた ただ一人の仲間だった。
「・・・御琴、お前・・・」
「なんで!どうして守れなかったんだろ・・・っ!!小此木先輩は、それを予想してた人もいたって言っていたのに・・・」
仕方ない。
だって、僕はそんなことに興味を持てていなかったから。
でも・・・。
大切なものをたったの一瞬で奪われた。そんなの、許せるわけがないだろ・・・!!
「悔しいよ・・・。僕には何一つ出来なかった。なんでこうなったのかすら、本当に分からないんだ・・・」
僕が泣いていると気づいたのは、このときだった。
声も震えていて、視界もぼやけて、世界が歪んで見えた。
・・・あぁ、そうか。
この世界は、狂ってる。
こんなに傷ついた梁瀬がいて。
意識が戻らないままの梁瀬の弟がいて。
なにもかも奪われた人たちがいて。
仲間を失った僕と美月がいて。
「なぁ、教えてよ・・・。僕は、どうしたらよかったの?優くんは、どうやったら無事でいられた?わかんない・・・わけがわからないよ・・・」
ポタポタと落ちる涙には、憎悪しか込み上げてこない。
どうしてこうなってしまったのか。
僕にだって・・・。
「だったら、私が教えてあげるわ」
「「!?」」
そこに立っていたのは・・・。
懐かしい、懐かしすぎる少女の姿。
「あなたたちを私が未来へ案内してあげる。この先、とめどなく続く悲劇を断ち切るために」
彼女は―・・・
僕の幼馴染で、災害を生き延びた ただ一人の仲間だった。