四王寺学園記
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「楓ーーーーー!!」
薫が楓を見つけた途端突進する勢いで走って来た。
「わ、何?」
「はぁ、はぁ…っ、今まで会長の家にいたんだって!?」
薫は血相を抱えて楓に迫った。その迫力にたじろぎながら楓は薫に落ち着いて、と声をかけた。
「だって、これが落ち着いていられるもんですか!!あの、楓が…”あの”楓が!?」
「あのって言い過ぎだよ…?」
「彼氏が出来たですってーーー!?」