四王寺学園記


「は、はい。」




「(親衛隊ってファンクラブみたいなものなんだよね…。じゃあ男が居てもおかしくないのかな。でも、好きって会長の言い方的にライクじゃなくてラブだったんだけど…。)」


この時楓は世界には理解できない事もあるんだという事を知った。


_______



「おふろ~お風呂~。」
ご飯を食べ、片づけを終えた楓はスキップしそうな勢いでお風呂へ向かう。
女子にとって毎日温泉に入れるなんて夢のような事だ。




さっさと服を脱ぎ体を洗いお湯に浸かる。

「あ~…きもちい。」



「今日満月じゃん…。」
いつもだったら空を見上げないので今日は満月、などということは分からない。楓はなんとなく得をした気分になった。





ガラ…

楓は空の月と星に夢中になっていて気付かなかった。
浴室の方には、相沢がいるなんて…。

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