四王寺学園記


「(はずかしっ…!なんでこういう時に俺様発揮すんの!?)」

相沢に背を向け赤い顔を隠す。


「(どうしよう!?このまま勢いよく上がる?逃げる!?)」




ちゅ、



「!?」

首筋にキスをされた。


「うぇ!?ふ、…んん!?」

吃驚して振り向いたらそのまま唇を奪われる。



「(なになになに!?へ!?ちょ、)」


「ん、んん(く、苦しい…!)」




「ぷはぁっ!」

「かわい。」

間近で微笑まれカアァ、と全身が赤くなった。
ザバッと湯船から上がり、逃げるように浴室から出る。


びちょびちょに水を含んだタオルを洗濯機に投げ込み新しいタオルで身を包む。そしてそのまま服を引っ掴んで自分の部屋へと走った。


「(わたしの、)」


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