四王寺学園記



「いただきます。」
いつものように相沢が手を合わせて言う。

「いただきます…。」













「…ん、今日も美味かった。ごちそうさま。」
「お粗末さまです。」


「北原の飯はシェフのより美味いな。」
そう言って楓の頭をなでる。


「今日は俺、帰りが遅くなるから先に寝てろよ。」


「は、はい。」

「イイコだ。」

ちゅ、
今度はおでこにキスされた。
「…!?…会長…。」

「ん?」

「あの、なんで私なんかにキスするんですか!?」
自分で悩んでも悩んでも、答えが出なかった楓は本人に聞いてみることにした。

「?可愛いから。」

「か、可愛くないです…っ!てか、可愛かったらキスするんですか!?」

「ああ。」

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