四王寺学園記

「(凄い…。1階の豪華さをかなり上回ってる…。もしかしてここはホントの宮殿?例のベルのバラの宮殿!?)」

楓がそう思ってもおかしくない位、最上階は豪華だった。天井の高さは3階位あり、そこから吊るしてあるシャンデリアもウン億円だろう。

壁際にはこれまた高そうな壺やら花瓶やらが置かれている。楓たちの足元にひかれている赤色の絨毯もふわふわしていて高そうだ。しかしただキラキラしているだけではなく、整っていて品が良い。この階の持ち主のセンスの良さがうかがえる。


「さ、二人ともこっちだよ。」


「(まるでエスコートされているみたい…。薫、目がハートになってるし。完全に惚れたな。)」


楓達の足がある扉の前でとまる。
「ここが理事長室だよ。二人とも、準備はいい?」

「「はい!」」

コンコンコン。

「理事長、2人をお連れしました。」
「ああ、ありがとう。入ってくれ。」

「失礼します。」
「「失礼します…。」」

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