金星
またフられた by yuna
「あ、もしもしー。え? 屋上? 今から?」
ベランダに乾いた春風が吹き込む。
それと同時に
携帯を当てている右耳から、怒鳴り声があたしの中へ侵入してきた。
「……はい。ごめんなさい。はい……行きます」
また怒らせちゃった。
口答えをしてしまったあたしが悪いんだ。
ベランダに乾いた春風が吹き込む。
それと同時に
携帯を当てている右耳から、怒鳴り声があたしの中へ侵入してきた。
「……はい。ごめんなさい。はい……行きます」
また怒らせちゃった。
口答えをしてしまったあたしが悪いんだ。