金星
高校に戻って、一人でそのメモを見ると、

そこには携帯番号とアドレスが書かれていた。


俺の目に惹かれたって言っていた。

自分と同じ目をしているんだとか。


灰色の雲からオレンジの光が差し込んでいた。



「亜季、悪いけど俺彼女できたから」


亜季にはセフレが数人いるらしい。

でも本当はたった一人の彼氏と愛し合いたくて、

本当に好きな人を見つけるために、とりあえずすぐ男と寝てきたと言っていた。


「そっか」


「俺から好きになったんだよ」
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