金星

「ってかさー、あたし刺されたりしないかな?」


「はぁ? 何言ってんだよ」


「いや~だってさっきの女の子に絶対誤解されたよ。

あたしと潤一がデートしてるって」


「あはは、ねーよ。

ってかお前と誤解されるなんて、俺も落ちたなー……って、いって~!!」


またイライラ発言をされたので、

あたしはテーブルの下の潤一の足を思いっきり踏みつけた。


「ま、お前ももっと余裕を持てよ。

何がそんなに彼氏彼氏させるのかは知らねーけど」


さっきからあたしは潤一を見ていたたが、

今、やっと、再び目が合った。


「はぁ? 大きなお世話だよ」


「お前フられても懲りずに恋愛続けるし凄いじゃん。

そのしぶとさを何か別のことに活かせばいいっつーか」
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