金星
「あの時合コンで潤ちゃんに酔ったふりしてしたやつね、あれ、ファーストキスだったんだよ」
ウォータープルーフってやつだろうか、
意外と落ちていないマスカラまつ毛の目を俺に向けて、
少しアズミが微笑んだ。
「でも、あたしと同じ学校の人から、高校デビューとか言われたの潤ちゃんも聞いたでしょ? ブリってるとか」
「ああ、そういえばな」
「しかも、それからしばらくして、あの喫茶店で可愛い女の子と潤ちゃんが一緒にいたの見て、
やっぱり所詮あたしなんかじゃ潤ちゃんには釣り合わないと思って……」
「うん」
「で、何あたし期待してたんだろとか……辛くなっちゃって……ひっく」
嗚咽がひどくなって
何言ってるか分かんなくなってきた。
「だから、今日潤ちゃんをきっぱりあきらめようと思って、来たんだ」
ウォータープルーフってやつだろうか、
意外と落ちていないマスカラまつ毛の目を俺に向けて、
少しアズミが微笑んだ。
「でも、あたしと同じ学校の人から、高校デビューとか言われたの潤ちゃんも聞いたでしょ? ブリってるとか」
「ああ、そういえばな」
「しかも、それからしばらくして、あの喫茶店で可愛い女の子と潤ちゃんが一緒にいたの見て、
やっぱり所詮あたしなんかじゃ潤ちゃんには釣り合わないと思って……」
「うん」
「で、何あたし期待してたんだろとか……辛くなっちゃって……ひっく」
嗚咽がひどくなって
何言ってるか分かんなくなってきた。
「だから、今日潤ちゃんをきっぱりあきらめようと思って、来たんだ」