金星
堕ちる by yuna

「優奈、意外と元気じゃん。安心したよ」


ヨシヤと別れたという噂を聞きつけた加奈が、

あたしの教室に遊びに来てくれた。


あたしの席のまわりに結構人がいたので、

教室の後ろのロッカーにもたれかかって加奈と話していた。


「うーん、タケルとかが慰めてくれて。

やっぱあいついい奴だよ、絶対加奈とお似合いだよ!」


「ちょっ! しーっ!」


あたしの声がでかすぎたのか、テンパる加奈。


「あ~、優奈ちゃんおはようー」


ちょうど教室の後ろの扉からタケルが入ってきた。

潤一も一緒。
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