金星
「潤一、ごめんっ、明日もしかしたらパフェ行けないかも」
精一杯、申し訳なさそうな顔をしたつもりだけど、
「お前、何かニヤけてね?」
と潤一にバれる。
ぐ……、顔に出てた!?
学校に行っても、
昨日感じた朋宏の温もりが、
まだあたしの体の中にとどまっている気がした。
「そーか、また新しい男できたかぁー。お前にはもっと身近にいい男いるのになー」
なぜか、潤一は疲れた感じでそう呟いていた。
最後の方は声ちっちゃくなってて聞こえなかったけど。
「何なにー!? 楽しそうじゃん。俺っちも話にまぜてよー」
3つ前の席から、タケルがあたしたちの席の前にやってきた。