金星
「どうしよう、優奈学校あるのに、行かせたくないなぁ……」
「いいよ、学校なんて……あたしは朋宏と一緒にいたい」
すると、再びキスをされて、
そのまま、部屋の方へ連れて行かれた。
「……いけないことしてるみたいだね」
そう言ってあたしが笑うと、
「そっかぁ、じゃあ激しいのやって、他のこと忘れさせちゃおっか?」
と言って、朋宏はいたずらな感じで笑った。
「え!? ふ、普通でいいよー」
「あはは、冗談だよ。でも、せっかくだし気持ちちょい激しめでいっちゃおっか」
「ちょっとぉ……あ……」
そのまま、お互いを求めあって、
あたしは朋宏の温もりを再び全身で感じていた。
もう、朋宏しかいらない。
朋宏しか見えない――。
今のあたしは、最高に幸せだ。