金星
「潤一……っ」


その行為は次第にエスカレートしていき、

俺の頭の中を麻痺させる。


「お前、本当バカだよな」


そう言って俺は沙耶子の髪の毛をかき乱し、

自分の青ざめている唇と沙耶子のピンク色の唇を混ぜにかかった。


――沙耶子は中学の頃の先輩。

今では別の高校に通っているが、時々ここへ来る。


その整った顔と美しいスタイル。

去年、高校でミスコンか何かで1位を取ったらしい。


いつもモテモテで、格好良い先輩とばかり付き合いを繰り返していた。




結局優奈から返信なかったな。



そんなことをぼんやりと思いながら、沙耶子を抱いた。


< 23 / 358 >

この作品をシェア

pagetop