金星
「あーもう優奈泣かないで~、とりあえず今日はゆっくり休もう、ね」
「でも、朋宏あたしの実家も加奈の家も分かるから、またいつ乗り込んでくるか……しかも加奈、明日から親戚の家行くんでしょ?」
「じゃ、俺の家来る?」
「「へ?」」
あたしと加奈の声がハモった。
「俺の家だったらオートロックでセキュリティしっかりしてるし、今日親父いないし……って、何だよ!」
潤一はあたしたちの反応に、少し驚いていた。
なぜかと言うと、
加奈もあたしも(特にあたし)、
一瞬、何かを怪しんでいるような目で潤一を見てしまっていた。
加奈にも潤一はヤ○チン男って伝えちゃってるしなぁ。