金星

でも、今回の件で、潤一は本当は優しい奴だってことに気がついた。

口調はムカつくけど。


遠くから心地よい虫の声と蛙の声が聞こえてくる。

雲の隙間から、いくつか星が見え隠れしていた。



「はぁ、お前襲うほど俺、女に苦労してねーよ」


そんな中、

呆れた顔で、潤一はそう呟いていた。
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