金星
「それより優奈も、潤一くんといい感じなんでしょ?」


急に話題が変えられる。

ワクワク顔で加奈はあたしを見つめていた。


「は!? そ、そんなこと……」


「ん? やっぱそうなんだーー!」


きっとあたしの顔は真っ赤になっていて、

加奈に何も言わなくても、何かがバレたようだ。


今日は比較的店内がすいていて、

まわりのテーブルにも2、3組しかお客さんがいない。


あたしはティラミスにスプーンを入れたまま、

この前、教室で潤一に伝えたことを思い出し、恥ずかしくなった。


潤一のこと、気になってる、って……。

何言ってるんだ、あたしは!!
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