金星


「ごめん、待った~?」


あたしの地元の駅で潤一と会う。


「別に。ってか気合い入ってんじゃん」


「違うよ、いつも通りだしー!」


ミニ丈のワンピで腰に太ベルトを巻いて、ジャケットを羽織る。


朋宏のせいでできたあざもすっかり消えたため、

久々に足を出してみた。


やっぱり自分の好きな服着てると、ワクワクするなぁ。


そこから電車に乗って、大宮に向かった。

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