金星
それから沈黙が居間に訪れていたみたいだけど、
「そうか、優奈のこと、よろしく頼む」
と、パパの低い声が聞こえてきた。
居間に戻ろうとしたけど、泣いちゃいそうだったから、
まずお風呂でも沸かしておこうと思った。
んが。
「ってか優奈もよくこんな良い人つかまえられたわよね~イケメンでママ照れちゃう」
「何でママが照れるのさ、パパだって20年前くらいはこんな感じだっただろ~?」
「いやだー何言ってるのパパ~」
あー、いつものラブラブモードに戻っちゃってる!
恥ずかしいからやめて~!