金星

「今度、俺の家にまた飯作りに来いよ」


「うん、もちろん! 何が食べたい?」


頬を赤らめながら、ぱっと人懐っこいような笑顔になる優奈。


「うーん、パスタとかいいな~。あと……」


と言いながら、優奈を指差した。


「お前」


「……?」


ちょっとやってみたかっただけだが、いざやってみるとアホか自分、と思った。


それに反し、優奈は目を丸くして驚いていた。
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