金星
ヨシヤは優しくて、温かくて――。


少し触れるだけだとくすぐったいけど、

次第に心の中にある思いが膨らんでいくように、

その全てを欲しくなってしまう。



「優奈の声、ちょっとかすれてて、その……ヤバいから」


「やだー、何それ~」




もう一生、ヨシヤと一緒にいたいとその日のあたしは思っていた。




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