金星
――ヨシヤが困ってる?
「とりあえずちゃっちゃと脱がして写真取っちゃおっか」
――うざがられてる?
「やめてよ! ヨシヤがうざがってるわけない!」
「はんぁあ!? だから口答えしてんじゃ……
ねーよ!!」
乱暴な言葉とともに、
ナナの右足が勢いよくあたしのお腹に向かって放たれた。
「ううっ……」
勢いよく、あたしは後ろに倒れこんだ。
息ができない。
体が痛い。
地面は細かい砂利のため、どこか擦りむいたかもしれない。