幸せさがし。
家にわ誰もいなかった
助かった…
こんな所親に見せられない
敦の家から持ってきたものを
ずっと見ていた
それを手にとり
1本取りだして
いつも敦がするように
人差し指と中指の間に
はさめて
火をつけて吸ってみた
…………すごくまずい
でも何回も口に運んで
吸っていくうちに慣れてきた
そして煙草を吸っている時
敦と一緒の日々を思い出していた
──敦と付き合った日
私が敦にひかれて
緊張しながら公園で
告白した。
敦わ、素直に
『好きかわからないけど
気になってるのわ事実
だから付き合お?』
そう言われてすごく嬉しかった
絶対敦を好きにさせようと思った
──初めて敦の家にきた日
綺麗な部屋ででも煙草臭くて
あまりにも綺麗すぎて
他に彼女がいると私が勘違いして大喧嘩したよね…
まさか敦が家事にうるさいと
思わなかった
煙草わ、私が大嫌いだったの
わかって自分の家なのに
私のためにベランダで吸うようになったよね
そんな姿を見て大切にされてるのわかったよ?
──初めて敦の親に会った日
最初、私が中学3年って言って
お母さんびっくりしてた
やっぱり別れなさいって言われると思っていたのに
お母さんわ
『もーぅ!敦わ、ロリコンだったのね(笑)やっぱりお父さんの血を引き継いでんのねっ♪玲ちゃんご飯食べる?』
敦も優しいけどお母さんも優しいね
お母さんにわ、何回もお世話になって本当のお母さんみたいだった
もう思い出を作れない
やだよ…まだまだ作れてない
敦戻ってきてょ………
私がリスカしたから……?
私が敦を殺したんだ
自分が憎い。
私がいなくなれば良かったのに