エール
私は、豊が優しさを元々持った人だと思った。
豊は私と出会って変わってくれたんだ…
「本当、黒が除外されて白だけになった豊は、最初の内気味が悪かったけど、あれが元々の豊かと思うと嬉しかったよ。
身体の事がなければ、元々こんな奴だったんだなって……学校でも天使キャラで男女問わず人気だった。
本人は恋っ気なくて、年頃なのに彼女も作らないと思ってたら………ちゃっかり内に隠してたんだよな!」
私を見て、矢野さんはプハッと吹き出した。
「アイツさ、全然言わなくて、やっと言ったのが高2の…つまり今年の1月!
しかも言い方が…『彼女にアクセあげたいんだけど、どれが良いと思う?』だぞ?まず報告しろやって感じだよな~」