エール

読み終わった私は、自分のネックレスのリボンを触った…



そして、優也が言っていた事を思い出す。



「優也はこのリボンの意味知ってたの？」


私の問いに「うん」と答えた。




この意味の通りに、豊がこれを私にくれたのなら……


豊が望んでる事は………






本を戻して、カウンターに居る先生を呼ぶ。


すると、ふくよかなおばさんが出てきた。



「あの、本庄 豊からの預かり物はありますか？」



その言葉に先生はニコッと笑った。



「貴方が彼の天使ね…」


そう言われて「いえ、違います」って言いそうになったが、
出された封筒に何も言えなくなった。


同じ白い封筒……



中身を開ければまた紙が一枚。