《短編》決戦は2月14日
『華乃そろそろ帰らないと先生来ちゃうよ。』


美緒の言葉で時計を見ると6時半。


先生が来るのが7時。

美緒の家からあたしの家まで走って15分はかかる。


ヤバイ!


「あたし帰るね。」

靴を履いてカバンと、大切なチョコを持って美緒の家を出た。


『華乃。頑張ってね。』
後ろを振り向くと美緒が大きく手を振っていた。

それに応えるように大きく手を振って、

「ありがとう。頑張るから。」

そう返事をした。

前を向き、家に向かって…

いや、

先生に向かって走り出した…。
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