《短編》決戦は2月14日
あたしってこんなに速かったんだって思うくらい速く走った。


とにかくあの公園から離れたかった。


一分一秒でも早く離れたかった。



最悪だよ…

好きな人の告白されてる姿なんか見たくなかった。


走ってるからなのか、寒さが痛い。

顔が…、耳が…、
心が…、
チリチリ痛む。


瞳からは雫がポタポタと落ちていた。

その雫が風に触れて凍りついてしまったんじゃないかってくらい冷たかった。



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