《短編》決戦は2月14日
横目で見た先生の鞄からはさっきのプレゼントが顔を出していた。



まるで、あたしに対する当てつけのように。



『あんまりお母さんに心配かけちゃダメだよ。』
って、頭を撫でてくれた。


いつもなら嬉しくてしょうがないのに今日は無理。


「別にいーじゃん。帰ってきたんだから。」


八つあたり。


先生にあたるのも、お母さんにあたるのも間違ってるって分かってる。
でも、このどうしようもない気持ちを抑えること、抑える術はまだ知らない。


あたしはまだ子供だから…





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