《短編》決戦は2月14日
「どうもしないよ。」


どうもしないわけないじゃん。


『いや、何かあったでしょ?』

「何にもないって!」

ウソ
有りました。悲しくて仕方ない出来事が…


『何があったの?先生が聞いてあげるから話してみ?』

「ホント何にもないから。」

うそ
先生に何か言えない。先生だけには……





「先生って優しいね。彼女は幸せ者だね。」

言った言葉に自分でショックを受けた。


それを打ち消すかのように違う話を振った。

聞きたくないから。
さっきの人が彼女だなんて…
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