《短編》決戦は2月14日
だって凄い綺麗だったし、それに先生と並んでいて違和感なかったもん。あんな人振るわけないよ…。」


そう。美男美女で悔しいくらいお似合いだったもん。

ヤバい。また涙が溢れそう…


『ねぇ華乃はさぁ自分の事どう思ってるの?』


今までより優しく語りかけてくれる美緒。


『美緒はね、華乃凄く可愛いと思うよ。明るくて、みんなに気を使って自分は後回しにしちゃう所なんか凄いなぁって尊敬してる。』


そんなこと無いよ。


『でも優しすぎるの。人のこと考えて自分を犠牲にしすぎなの。いつも思ってた。頼って欲しいって…。そして力に成りたいって…』


いつの間にか美緒の頬を大粒の涙が降っていた。

「美緒……」


そんな風に思ってくれてたなんて…


『だからね、今回華乃が美緒を頼ってくれて嬉しかったんだ。成功して欲しいって思った。成功したら一緒に喜ぼうって、でも、もし…
もしもダメだったら精一杯やった華乃を励まして一緒に泣こうって、華乃の良さを分からない人なんてこっちから願い下げだよって、笑おうって思ってた。』




『でも…………… 


今の華乃とはどっちも出来ない。』




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