《短編》決戦は2月14日
『だって、何にもして無いじゃん。ただ勝手に終わらせただけじゃん。そんな華乃となんか…
そんな弱虫なんか美緒の華乃じゃない!』



ショックだった。美緒に言われた言葉じゃなく、そんな風に思ってくれた美緒に返せなかった自分に…

自分の不甲斐なさに…。

「ごめん…ごめんね、美緒。そうだよね、あたしまだ何もしてないよね。それなのに……」


あたしって最低だよ。

告って振られるのが怖くて…、

先生との関係が無くなるのが怖くて、勝手に決めつけた。


伝えなければ、壊れないから…



だからあたしは逃げたんだ。


勇気が無くて………




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