《短編》決戦は2月14日
先生の部屋の前まで来たけど、


どうしよう、緊張し過ぎて倒れちゃいそう。


ここまで来て勇気が出ない。


インターホンを押そうとはするんだけど、手が震えて寸前の所で止まっちゃう。


もしも嫌がられたら…


もしも誰かがいたら…


もしも…

って、嫌なことばかり考えちゃってる。


何回繰り返したんだろう?
端から見たら絶対変な人だよ。




ええい!ここまで来たら女は度胸だ!!


震える右手を左手で抑えてインターホンを押した。
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