《短編》決戦は2月14日
一回目、返答無し。


二回目、またまた返答無し。


いないのかなぁ?
この空回った気合いの心にピューと風が吹いた気がした。

無駄にドキドキしちゃった自分に恥ずかしさと、虚しさが込みあげてきた。


がっかりしたような、でもほっとしたようなよく分からない気持ち。



最後にもう一回押してみた。


いないと分かってるけど。




さぁどこで待ってよう?此処じゃ迷惑だよね?


そう考えドアに背を向けた時、

ガチャとドアが開いた。

『誰?』


聞こえた声は間違いなく、大好きな先生のものだった。
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