双子月
次に診察室のドアが開いた時は、2人一緒に出てきた。
そして瑠璃子の母親が呼ばれ、1人で入って行った。
「うん、朋香ちゃんの応急処置は中々ね。
じゃあ、綺麗に消毒して包帯を巻きましょうね。」
と看護師が、瑠璃子の左腕の処置を、隣の処置室で始めた。
一方、診察室の中では林先生が瑠璃子の母親に説明をしていた。
「先生、一体何があったんですか?
私、何も分からなくて…何かの病気なんですか?」
当たり前だけれど、必死だ。
林先生は落ち着くように言って、どこから説明しようか考えながら、ゆっくりと話し始めた。
「瑠璃子さんは、とても辛い恋をなさっていたようです。
しかし、それが悲しい結末に終わった。
そのショックとストレスへの耐性が強い人と弱い人がいるんですが、瑠璃子さんは弱い方のようです。
それで無意識にリストカットをしてしまったようですね。
今はまだ急性期も急性期で、診断も付けられる状態ではありません。
とりあえず、3日分お薬を出しておきます。
気分を安定させる薬、興奮を抑える薬、睡眠剤、これで様子を見てください。
そして土曜にもう1度、診察に来てください。
お母さん、決して焦らず、無理をせずですよ。」
瑠璃子の左手首の処置が終わったのとほぼ同時に、瑠璃子の母親が診察室から出てきたので、会計を済ませて、駐車場へと向かった。
そして瑠璃子の母親が呼ばれ、1人で入って行った。
「うん、朋香ちゃんの応急処置は中々ね。
じゃあ、綺麗に消毒して包帯を巻きましょうね。」
と看護師が、瑠璃子の左腕の処置を、隣の処置室で始めた。
一方、診察室の中では林先生が瑠璃子の母親に説明をしていた。
「先生、一体何があったんですか?
私、何も分からなくて…何かの病気なんですか?」
当たり前だけれど、必死だ。
林先生は落ち着くように言って、どこから説明しようか考えながら、ゆっくりと話し始めた。
「瑠璃子さんは、とても辛い恋をなさっていたようです。
しかし、それが悲しい結末に終わった。
そのショックとストレスへの耐性が強い人と弱い人がいるんですが、瑠璃子さんは弱い方のようです。
それで無意識にリストカットをしてしまったようですね。
今はまだ急性期も急性期で、診断も付けられる状態ではありません。
とりあえず、3日分お薬を出しておきます。
気分を安定させる薬、興奮を抑える薬、睡眠剤、これで様子を見てください。
そして土曜にもう1度、診察に来てください。
お母さん、決して焦らず、無理をせずですよ。」
瑠璃子の左手首の処置が終わったのとほぼ同時に、瑠璃子の母親が診察室から出てきたので、会計を済ませて、駐車場へと向かった。