双子月

【Dear　光弘】

貴方は私の光です
貴方は私の愛です
貴方は私の全てです
貴方を半分くれたら、私の全てをあげます
一生、一緒にいてください
一緒に宇宙一の幸せ者になりましょう

愛の言葉を私にください
だけど耳元で囁かないでください
世界中の人に聞こえるように
だけど私１人の胸の中に秘めれるように
小さな声で大きく叫んでください

『愛してる』って言葉ほど
安っぽいのに高級な言葉はないね
だから何度でも伝えます
だから何度でも伝えてください

『愛してる』

I　Wish　Our　X’mas ＆ Our happy future






”朋香”が目の前からいなくなって数ヶ月。


季節は『朋香』と『雫』を初めて見た春を通り越して、愛しさを初めて感じ合ったあの夏の日へと近付いていた。



光弘は、ようやく声を出して泣く事が出来た。

泣いて赤く染まった鼻をすする。



『真っ赤なお鼻の～トナカイさんは～いつも皆の笑いモノ～♪』


季節外れのオルゴールが流れ続け、光弘は、

（赤鼻の俺を見て”朋香”が空で笑ってるかもな）

と微笑んだ。