双子月
布団から出られないんじゃなくて
自分の殻から出られなかったんだ
本当はうずくまっていたいのに
朝日なんか見たくないのに
黒いカーテンで光を遮って
黒い布団の中で
極上の夢を見ていたかった





景色が止まっていたんじゃない
僕が止まっていたんだ
景色が動き出したんじゃない
僕が動き出したんだ





産まれ変わって
再び出逢ったその時は
君から『愛してる』と言って欲しい
必ず探し当てるから
君は微笑み待っていて





もうこの世で君の姿を探す事は辞めるから
1つのゴールに辿り着いた今日という日
だけどゴールが終わりじゃないと君が教えてくれた
僕達の生きる日々は毎日がスタートなんだって

いつか再び君に出逢う時の為に
流れ星のように気ままに
空の月のように単調に
だけれども全てを慈しみ愛しながら
毎日を生きてみようと想えるよ




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