双子月
第★章*My Feeling

~双子月と綾鈴~

ついに完結いたしました。

簡単なプロットだけを頼りに肉付けしていくのに苦労し、1ヶ月半かかりました。

最初は「200Pもいくかなぁ」と不安だったのですが、蓋を開けてみれば、余裕で300p越え…。

コレを読んでくださっているアナタ、よくぞココまでお付き合い下さいました。



さて、この『双子月』ですが、テーマに一貫性がないと思われている方もいるかもしれません。

そうかもしれない…。

最初は「『朋香』と『雫』が病気で同一人物」という、単なる(しかも分かりやすい)謎解きだけで終わろうと思ったんですが、キャラクター達が出しゃばってきて、様々な”愛の形”を結局出すコトにw

もちろん恋愛要素は取り入れる予定だったのですが、ココまで膨らむとは^^;

そういうワケで(?)ジャンルは「その他」なんです。



実は、朋香の主診断『解離性同一性障害』は、綾鈴の主診断でもあります。

綾鈴は朋香と違って、自分(と主治医)が把握している限りでは、中に4人位いるらしいですよ(←他人事)。

他には『境界型人格障害』、『気分変調症(鬱気味)』、その他諸々と併発してる残念な子ですw

瑠璃子はどちらかといえば『境界型人格障害』だったのですが、作中では触れませんでした。



今回、ケータイ小説大賞にエントリーするにあたって、何故この『双子月』を描いたのかというと、実は学園祭が始まる前までの部分は既に2年前に描いていたんです。

その簡単なプロットも残っていて、ある程度、結末まで決まっていました。

だから上で述べた様々な”愛の形”も実はプロット上では何とな~くあって、「入れようかなぁ、どうしようかなぁ、面倒くさいなぁ(おぃ!)」みたいな感じだったんです。

最初の部分をちょっと手直しして、学園祭編から本腰入れて描き始めていきました。



何とビックリしたのは、実は2年前に、この『双子月』を描き始めた時の綾鈴の主診断は『鬱病』だけでした。

それが数ヶ月前に検査入院や心理テストなどを繰り返して、主診断は『鬱病』ではなく、『解離性同一性障害』『境界型人格障害』というコトが発覚したのです。

そこで”多重人格”を取り上げた小説の描きかけがあったな~と思い出し、『双子月』を掘り出して応募用に描き進めたのです。



当時は『解離性同一性障害』という専門用語すら知らなかったのに…。

いや~、2年前に今の自分を予想していたのでしょうか…恐るべし!




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