双子月
そう言って招き入れてくれた美穂の部屋は、白を基調としたシンプルで、それでいてどこか女の子らしい雰囲気を出していた。
さすが美穂…とでも言うべきか。
「わ~、本当にお嬢様っぽい部屋!」
「見て見て、ベッドなんか、天蓋付きだよ~」
皆、物珍しそうに部屋の中を物色している。
見ている皆も落ち着かなければ、見られてい美穂も何となく落ち着かない。
「見て、棚の上に写真立てがいっぱい!」
瑠璃子が覗き込むようにして見ている。
親戚一同で撮った写真、幼い美穂のバイオリン発表会の写真、知人の結婚式の写真など…テディベアと一緒に綺麗に並べられている。
「美穂、バイオリンなんかやってたの~?」
「うん、小さい頃だけどね。」
「うわ、乗馬もしてるよ~」
「うちら小市民とは違って優雅ですなぁ。
馬なんて、馬刺しでしか私の役に立たないよ。」
相変わらず真朝の言う事はどこかえげつない。
「失礼します、お持ち致しましたよ。
先日、奥様が作られたケーキもあります。」
池田さんがお茶と一緒に持って来てくれた。
「さ、休憩して、また一頑張りしましょ。」
「わぁ、美味しそ~!」
美穂は3人の注意を写真達から引き離した。
1つだけ奥の方で伏せられた写真立てについて、何か聞かれる前に…。
さすが美穂…とでも言うべきか。
「わ~、本当にお嬢様っぽい部屋!」
「見て見て、ベッドなんか、天蓋付きだよ~」
皆、物珍しそうに部屋の中を物色している。
見ている皆も落ち着かなければ、見られてい美穂も何となく落ち着かない。
「見て、棚の上に写真立てがいっぱい!」
瑠璃子が覗き込むようにして見ている。
親戚一同で撮った写真、幼い美穂のバイオリン発表会の写真、知人の結婚式の写真など…テディベアと一緒に綺麗に並べられている。
「美穂、バイオリンなんかやってたの~?」
「うん、小さい頃だけどね。」
「うわ、乗馬もしてるよ~」
「うちら小市民とは違って優雅ですなぁ。
馬なんて、馬刺しでしか私の役に立たないよ。」
相変わらず真朝の言う事はどこかえげつない。
「失礼します、お持ち致しましたよ。
先日、奥様が作られたケーキもあります。」
池田さんがお茶と一緒に持って来てくれた。
「さ、休憩して、また一頑張りしましょ。」
「わぁ、美味しそ~!」
美穂は3人の注意を写真達から引き離した。
1つだけ奥の方で伏せられた写真立てについて、何か聞かれる前に…。