双子月
7…『ロミオとかぐや姫』act-2
「ロミオ様、いかがなされましたか?」
「あぁ、いや、隣同士の区なのに、ここまで建物の様式など違うものかと」
「そうですわね、でも何ていうか…古臭い感じですわ、ふふ」
「ジュリエット、滅多な事を言うもんじゃない…
我々は和平交渉に来ているんだよ」
「ロミオ様、素直に仰ったらいかがです?
本当の目的は別にあると」
「お前は信頼のおける僕の唯一の部下なのに、どうしてそう一言多いかなぁ」
「あら、私の情報収集の速さと精度はピカイチ…
今回もそれがきっかけで、こうして和平交渉に持ち込めたのですわよ」
「その笑顔に何度騙されてきたことか…
しかしまぁ、今回は本当に感謝しているよ…
頼むから、和平交渉の間だけは大人しくしていてくれ」
「まぁ、私が大事な政治の場面で役に立つ事すらあれ、邪魔をした事など今までにございましたか?」
「そうだね、ジュリエット、お前はとても優秀だ」
「分かって頂ければ結構ですの」
「やれやれ、敵区の中にいながら、側近の者が一番扱いにくくて困るよ」
「親身になっていると評価して頂きたいものですわ…
私ごときを扱えなくて、どうして一区を治める事が出来ましょう?」
「ふぅ、とにかく、お前の言う通り和平交渉は口実だ…
『噂の姫君』をこの目で確かめるまでは帰れない」
「あぁ、いや、隣同士の区なのに、ここまで建物の様式など違うものかと」
「そうですわね、でも何ていうか…古臭い感じですわ、ふふ」
「ジュリエット、滅多な事を言うもんじゃない…
我々は和平交渉に来ているんだよ」
「ロミオ様、素直に仰ったらいかがです?
本当の目的は別にあると」
「お前は信頼のおける僕の唯一の部下なのに、どうしてそう一言多いかなぁ」
「あら、私の情報収集の速さと精度はピカイチ…
今回もそれがきっかけで、こうして和平交渉に持ち込めたのですわよ」
「その笑顔に何度騙されてきたことか…
しかしまぁ、今回は本当に感謝しているよ…
頼むから、和平交渉の間だけは大人しくしていてくれ」
「まぁ、私が大事な政治の場面で役に立つ事すらあれ、邪魔をした事など今までにございましたか?」
「そうだね、ジュリエット、お前はとても優秀だ」
「分かって頂ければ結構ですの」
「やれやれ、敵区の中にいながら、側近の者が一番扱いにくくて困るよ」
「親身になっていると評価して頂きたいものですわ…
私ごときを扱えなくて、どうして一区を治める事が出来ましょう?」
「ふぅ、とにかく、お前の言う通り和平交渉は口実だ…
『噂の姫君』をこの目で確かめるまでは帰れない」