双子月
8…『ロミオとかぐや姫』act-3
「美喜麻呂様、かぐや姫様の事で御話が…」
「何じゃ?
最近は御簾越しではあるけれども、扇子で顔は隠さずに話すようになったのだ!
余は嬉しくて嬉しくて…」
「その事なのですが、実は…」
「もったいぶらんで早く言うのじゃ」
「いえ、その、良からぬ噂が…」
「噂?」
「はい、実は…
かぐや姫様が、夜にどなたかと逢引をなさっているという…」
「逢引?
男とか?
それは真であるのか!?」
「多くの女官や警備の者が、姿こそ見ていないようですが、かぐや姫様の部屋から男性の話し声が聞こえると…」
「警備の者がいながら、かぐや姫の部屋に行ける訳がないであろうが!」
「はぁ、ですから、誰も確認出来ていないのです…
警備の人数を数日前から倍に増やしたのですが、依然変わりなく…」
「…急に物腰が少し柔らかくなったと思えば、そのような事が…
えぇい、すぐにかぐや姫を呼んでまいれ!」
「何じゃ?
最近は御簾越しではあるけれども、扇子で顔は隠さずに話すようになったのだ!
余は嬉しくて嬉しくて…」
「その事なのですが、実は…」
「もったいぶらんで早く言うのじゃ」
「いえ、その、良からぬ噂が…」
「噂?」
「はい、実は…
かぐや姫様が、夜にどなたかと逢引をなさっているという…」
「逢引?
男とか?
それは真であるのか!?」
「多くの女官や警備の者が、姿こそ見ていないようですが、かぐや姫様の部屋から男性の話し声が聞こえると…」
「警備の者がいながら、かぐや姫の部屋に行ける訳がないであろうが!」
「はぁ、ですから、誰も確認出来ていないのです…
警備の人数を数日前から倍に増やしたのですが、依然変わりなく…」
「…急に物腰が少し柔らかくなったと思えば、そのような事が…
えぇい、すぐにかぐや姫を呼んでまいれ!」