双子月
「一時間と十二分遅れ…
よくこのワタクシが我慢強く待てたものですわ」
「姫、そのお姿は…
何故、全身、銀タイツ!?
何の真似事です、全然似合っておりません!
笑いを取る為としか思えません!」
「失礼な…
これは月へ帰るための正装なのですよ」
「月に帰る?
何を仰っているのですか?」
「言葉の通りです
ワタクシは月より物見遊山で地球に遊びに来ていただけ…
月には女人しかおらぬ故、殿方がどのようなものか珍し気に来てみたものの、あまりにも美しくないので、顔を見せる気にすらなりませんでした
…しかし、貴方との逢引は多少スリルがあって面白かった…
他区の第一皇子と、区でのトップの者の正妻になるはずの女との逢引…
まるで昼ドラのようでしたわ」
「かぐや姫様、よく分からない事を仰ってロミオ様を混乱させないで頂きたい!
そのふざけた格好をお止めになって、竹の上から降りて来て下さいませ!
危なのうございます!」
「ジュリエット、若紫と正反対で物事をはっきり言うお前もなかなか面白かったよ…
お前の望みは主君であるロミオと生死を共にする事であろう?
その願い、ワタクシが叶えてやろう…
この重箱を開けるがよい」
「一体何が入って…
何、この煙は!」
よくこのワタクシが我慢強く待てたものですわ」
「姫、そのお姿は…
何故、全身、銀タイツ!?
何の真似事です、全然似合っておりません!
笑いを取る為としか思えません!」
「失礼な…
これは月へ帰るための正装なのですよ」
「月に帰る?
何を仰っているのですか?」
「言葉の通りです
ワタクシは月より物見遊山で地球に遊びに来ていただけ…
月には女人しかおらぬ故、殿方がどのようなものか珍し気に来てみたものの、あまりにも美しくないので、顔を見せる気にすらなりませんでした
…しかし、貴方との逢引は多少スリルがあって面白かった…
他区の第一皇子と、区でのトップの者の正妻になるはずの女との逢引…
まるで昼ドラのようでしたわ」
「かぐや姫様、よく分からない事を仰ってロミオ様を混乱させないで頂きたい!
そのふざけた格好をお止めになって、竹の上から降りて来て下さいませ!
危なのうございます!」
「ジュリエット、若紫と正反対で物事をはっきり言うお前もなかなか面白かったよ…
お前の望みは主君であるロミオと生死を共にする事であろう?
その願い、ワタクシが叶えてやろう…
この重箱を開けるがよい」
「一体何が入って…
何、この煙は!」