PARADOX=パラドックス=


リビングで茶をすすっていたアジェットとリン。

すると、誰かがリビングの扉を開けた。

「……お、お前さんは」

その人物にアジェットは驚愕していた。

リンは目を見開き、少しだけ震えている。

「お久しぶりですアジェット。

リンは……立派になられましたね」

その人は深くお辞儀をした。

アジェットが歩み寄る。

「ヒュニ……」

「アジェット!

その名ではもう呼ばないで頂けますか?」

悲しげに微笑み、そう言った人を見てアジェットはうつむく。

「よ、よくも顔を出せたわね。

あなたは、あなた達は、私のパパとママをあんなにしたくせに!

何とか言いなさいよ、キラー!!」

キラーは目を下に向ける。

リンはそんなキラーを睨み付けていた。






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