I love you -遠距離-
「うん。」

「優、私...卒業したら引っ越しするの。ずっと言わなきゃいけないって思ってて、だけど言ったら、別れを認めるみたいで恐くて。あと優に、向こうで頑張れよ?なんて言われたら...私、私...泣いちゃう気がして。泣いたら、優は優しいから困るでしょ?だから、心配かけたくなくて、迷惑かけたくなくて...
私は優がすごく大好きで、すごく大切な、、、友達だから。
優、ごめんね...」

そんな・・・
夢。
夢亜はそんなに、そんなに思い詰めてたんだね?
夢亜大好きだよ...

ギュッ...

僕は夢亜を優しくだけど強く抱きしめた...夢亜の体は思った以上に小さくて細くて。
「ゆう?」
夢亜。君は僕の名前を呼んだよね。
優しく泣くのを堪えたような震える声で。
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